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『アフターダーク』読みました
2004年 11月 21日
アフターダーク
村上 春樹 村上春樹の小説を同時代に読めるというのは、現代に生きる我々に与えられた数少ない幸せな特権の一つです。いろんなBlogやらで書評を読む限り『アフターダーク』の評判は芳しくないのですが、私はこういうの結構好きです。 徹底的に余韻を追求した作品で、まるで短編小説のような読後感でした。表現したいことの全部が質量10だとします。10のことを表現するために、10全部を書くのが論文だとすると、小説では5とか4を描いて10を想像させるのが定石です。10全てを文字として表に出してしまうと、かえって不正確になったり、雰囲気がなくなったりするからです。『アフターダーク』では、10に対して実際に言葉にされている割合がかなり抑えられている感じがしました。それが独特の余韻に繋がっていると同時に、一見さんを寄せ付けない雰囲気も醸し出しています。 また、今回も登場人物から数々の珠玉の名言が発せられ、描写にも村上春樹的な言い回しが散見され、いつもの世界に浸れてほっとした気持ちになりました。独特の言い回し、人を食ったような屁理屈っぽい台詞、奇をてらった比喩。 文体は変われど、村上春樹はやっぱり村上春樹でした。
by y-46
| 2004-11-21 22:59
| 村上春樹
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