U.S.S. Barcelona Log
bcny46.exblog.jp

Barcelona生活の日記とかMBAを目指す奮闘記、英語学習帳の別館でもあります
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Links
カテゴリ
検索
以前の記事
最新のトラックバック
ほっこりとした愛国心
from チロ・デ・チロリンタン
やっぱり「愛国心」は不要..
from 新・非公正ブログ
★★★★「コーチング」落..
from 本のソムリエ提供「一日一冊:..
パリーグ開幕
from 田中幸雄
マリリン・マンソン VS..
from 仙台インターネットマガジン ..
ESADE in RAN..
from ESADE BARCELONA
ローマ〜その6〜
from 目指せ!総合旅行ブログ
タコス
from おうちで世界料理
立浪並んだ449二塁打!..
from Stadio Toshinao
井端うれしいサヨナラ打、..
from Stadio Toshinao
フォロー中のブログ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
カネボウより西武の事件が重大な理由
週刊木村剛: [コラム] 「監査リスク」とは何事かからトラックバックです。

木村氏の主張大株主のシェア(保有比率)を欺いただけでこれだけの厳罰が下されるのであれば、数年間債務超過を隠した場合は死罪に値しようは確かに仰るとおりな部分もあり、一見説得力があるような気がします。しかし私は、西武が上場廃止でカネボウは監理ポストという東証の判断は極めて真っ当だと考えます。理由は2つあります。

第一に、カネボウの粉飾決算は経営陣の不祥事であるのに対して、西武の事件はコーポレートガバナンスの問題です。これを同一の目線で語ることはできません。一連の西武の不祥事は、有価証券報告書の虚偽記載とグループぐるみの悪質なインサイダー取引という事象が問題視されるべきではなく、コクドという未上場企業が公益性の求められる東証一部上場企業を支配し、その支配の事実を長年に渡ってごまかしていたことが問題視されるべきです。
端的に言うと、コーポレートガバナンスが正常に機能している限りは、不祥事があっても経営陣を刷新すれば会社は改善される可能性があります。ところが、グループを含む企業統治のあり方自体に問題がある会社は、そもそも上場企業として一般の投資家が売買するに値しません。
東証は昔から親会社未上場に関しては厳格な態度を取っていました。店頭公開(今のJASDAQ)と東証上場の審査の大きな違いの一つが親会社未上場問題への対応の厳しさでした。そういった経緯を見ても、今回の東証の対応は首尾一貫性が見られて納得です。

第二の理由は、西武の虚偽記載は誰の目にも明らかな失点であるのに対して、カネボウは粉飾決算なので実態把握が難しいという点です。ぶっちゃけ粉飾決算なんて、大小の違いはあってもどこの会社でもやっていることなので、粉飾に対してあまりにも厳しくなりすぎるときりがないのです。また、これだけ会計が複雑化した現在、粉飾と通常の取引は紙一重の場合が多いです。
粉飾決算には利益の前借という性格があり、経営陣が市場から短期間の成果を求められる現状では防ぎようがない側面もあります。さらに言えば、会社の資金調達源泉が資本市場に重きを置けば置くほど、高株価政策を採る必要が出て来ます。そのような状況の中では、将来確実に取れる利益はどんどん前借される傾向にあります。
もちろん粉飾は悪であり、注射のような効果のある怖いものです。やり過ぎるとカネボウやワールドコムのようになってしまうのは自明です。がしかし、発覚即退場というわけには行きません。悪質さと再発の危険性を慎重に吟味して、上場廃止か存続かを判断する必要があります。

というわけで、私は東証の判断を100%支持します。西武とカネボウの問題は罪の重さではなく、問題の質(経営陣の不祥事かコーポレートガバナンスか)に注目すべきと思います。

木村剛氏からの反論(又はなんらかの反応)があるとうれしいです。
[PR]
by y-46 | 2004-12-01 00:58 | ビジネス