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GMATスコアの捉え方の差に見るアメリカとヨーロッパのビジネススクールの違い
2005年 04月 25日
別にアメリカの学校の批判をする気はないのですが、ヨーロッパの学校を選んで良かったなあと思うことが多いです。元Columbia Business School の Admissions Officerのインタビューを見つけたのですが、「うーむ」とうなってしまうようなことが書いてありました。
大塚 : 「Selection Process がそれだけ厳しければ当然ですね。さて、Application Process について具体的に聞かせて下さい。まず Columbia Business School では GMAT と TOEFL をどれだけ重視しますか?」500点台のGMATではNo Chance(泣き)のようです。GMATのスコアにかなり依拠したセレクションを行っているようです。それ自体は仕方のないことだと思います。志願者もクラスサイズもヨーロッパのスクールとは比べものにならないくらい多いので、スコアによる篩い分けはどうしても必要になってくるでしょう。 ただ先日Edinburgh(GMATを課してないですがUK TOP校の一つ)のディレクターの話を聞いた後だったので、このColumbiaのAdmissionの考え方には違和感を感じました。EdinburghのディレクターはGMATを課さない理由としてこんなようなことを言ってました。(以下正確な引用ではありません、あくまでも趣旨です。)「GMATのスコアメイキングをするために出願者(特にアジアの出願者)は数ヶ月ものPreparationをする。当然仕事をそっちのけにしてまでスコア対策をできる人とそうでない人がいる。そんなふうにして準備されたスコアを比べることが果たして公平な審査と言えるのか?出願者の優秀さはその人の職務経歴・学歴(履歴書、推薦状)を見れば判るし、エッセイでモチベーションや将来性も判断できる。そういう意味では我々は普通の企業が採用活動するように出願者のセレクションをする。」 私はこのコメントに首が折れるほど頷きました。そりゃそうですよ。我々は19や20のガキじゃないんです。今更出来損ないの学力テストなんかに費やす時間はありません。英語力の証明のためにTOEFLを課せられるのは全然異議はありません。でも、GMATとかいう出来損ないのテストでビジネスマンの力量を測るなんて全く同意できません。 私の感覚では、アメリカのビジネススクール(INSEAD、LBS、IESE等の「アメリカ型スクール」含む)は、26、27歳くらいのひよっこビジネスマンを鍛え上げるトレーニングセンターだと思います。そういうステージの人にとっては素晴らしい環境だと思うし、ひよっこのための学校なのでセレクションがGMATのスコア中心であっても仕方ないとは思います。 アメリカのスクールは私みたいなオッサンには縁のない世界です。というわけで私のようなオッサン、オバハンはヨーロッパのMBAを目指しましょう。平均職歴が6-7年以上、平均年齢30歳以上というヨーロッパのスクールで海千山千のビジネスマン達と机を並べて勉強しましょう。アメリカのスクールと違ってマジョリティのないクラスです。インターナショナルの生徒の割合が80%くらいの学校なんてヨーロッパ中にいっぱいあります。きっとフィットするはずです。
by y-46
| 2005-04-25 01:41
| 思うこと
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